東海大学ユニークプロジェクトICTRATが自然消滅するまでの軌跡
高輪キャンパスで活動していた、東海大学ユニークプロジェクトの情報通信研究プロジェクト(ICTRAT)が先日*1を持ちまして、活動終了となりました。 まだ心の中が非常にもやもやした感じなので、この件や関連することについて思う存分、書きたいと思います。 ちなみにICTRATに、2015年度春に入った新米なので本当の詳しい事や昔のことは、ほとんど知りません。色々と不明確なところや間違いがあったり、読みにくい文章なのはお許し下さい。
- ICTRATとは?
- 時はさかのぼり、2015年春
- 唯一の希望とも言える、ハッカソンに参加
- リーダー音信不通へ
- 春~Minecraft×Education2016時代
- その頃の自分は、一体何をやっていたんだ
- ICTRAT末期時代の活動状況
- ドココン(where.conf)を企画
- ICTRAT、自然消滅が確定する
- そんな中、ハッカソンで悲願の入賞を果たす
- ICTRATがなくなってから
- ICTRAT難民が現れる
- ドココン(where.conf)はどうなる?
- 新プロジェクト設立を視野に模索中
- 新プロジェクトでやりたいこと
- 結局は、自分がどうするか
- 最後に
ICTRATとは?
ICTRATとは、情報通信研究プロジェクトの略称です。 2014年から活動を開始し、東海大学ユニークプロジェクト採択結果一覧に載っていますが、企画概要などを見ても何をやっているのか抽象的で全く分かりませんね。
ということで、ICTRATの過去の詳しい活動内容については、下記のページを見ると分かるかと思います。ICTRATについて、詳しく書いてあり、感激しています。
また、公式ホームページには、こんな事が書いてあります。
当プロジェクトでは、 学科間を超えた知識・技術の修得を行い発信していく。
という目標のもと、学科や学部を隔てている壁を取り払い、
知識 / 技術に貪欲な学生同士が集まり、知識 / 技術を共有する場を提供していきます。
紹介ホームページにも書いてあるとおり、技術的な事なら何でもやる*2という流れでした。 では、自分がICTRATに参加した頃からの流れを簡単にご紹介したいと思います。
時はさかのぼり、2015年春
2015年度の前半は、とある先輩がリーダーとして率いていました。 当時、確かサーバー班とUnity班...etcなどと一人ひとりがやりたい活動でグループ分けをした覚えがあります。 自分は、サーバー班に入り、一から丁寧にサーバー構築を軽く教わりました。しかし、先輩方が丁寧に教えるという活動は長続きするものではありません。 先輩は、後輩に無償で教えるためだけに莫大なエネルギーを投資することは不可能なのです。結局、長続きせずグダグダになっていきました。
唯一の希望とも言える、ハッカソンに参加
同級生の彼@prprhytがFirefox OS アプリハッカソンを見つけてきます。
ICTRATで、それに参加しないかという話になり、彼@prprhyt以外に、自分とリーダーの3人が参加しました。
www.slideshare.net
ハッカソンが初めてだったからか、悲しい結果で終わりますが、ICTRATという名を広められ、他の学生とTwitterで交流を深められたりと非常に良かったです。
リーダー音信不通へ
しかし、リーダーはどうやら仕事の方で滅茶苦茶忙しくなったようで、音信不通となります。 そうなりながらもICTRATに集まって、各個人好きなことをやっていた覚えがあります。*3
春~Minecraft×Education2016時代
ICTRATでは、定番のMinecraft(マイクラ)。このイベントに密に関係のあるICTRATの先輩などが毎年のように参加して、発表をしたりお手伝いをしています。 ちなみに、自分はマイクラは好きではありませんので全く詳しいことは知りません。ICTRATのメンバー全員強制労働として、大変なお手伝いをした覚えがあります。
http://www.mcedu.jp/archive2015/
その頃の自分は、一体何をやっていたんだ
その頃、自分は、とあるICTRATの先輩のアドバイスで勉強会にぼちぼち参加するようになりました。 学校では知ることが出来ないホットな技術について、学ぶ事ができたと思います。時には、毎日のように勉強会に参加し、徐々に学校の活動から手を引きました。 もくもく会でやったRuby on Railsの開発をチャレンジしてみるものの、まだまだ未熟でしたので、挫折しました。*4 結局、去年からやっていたRuby×Seleniumでスクレイピングに嵌まったまま、実質遊んでいた覚えがあります。 そんな中、日本SeleniumユーザーコミュニティのSlackに興味本位で入りました。
スクレイピングで愛用していたSeleniumが、まさか実はテストツールだとは知らずに入ってしまったのです。 そして、なんと勢い余って学校近くで毎年行われている「AWS Summit Tokyo」で、ブース出展をするということで、お手伝いをしてしまったのです。
そこで、東海大学出身の大先輩と出会って、自分の運命を大きく変えました。 大先輩のところで、彼@prprhytと短期間のバイトをすることとなり、大変お世話になりました。 ちょっとICTRATから、話がそれましたので戻します。
ICTRAT末期時代の活動状況
代わりに、何とかTNK先輩@tnk_081が代理のリーダーとして努めました。 その頃から、完全に「生産性がほぼ0」の雑談(生活)部となっていました。*5
ドココン(where.conf)を企画
自分、@satonoibump先輩などが企画し、時にはICTRATとは関係のない@tacostea先輩の協力を得て、東海大学高輪キャンパス初*6となるLT大会が実現しました。 IT勉強会では、定番のLT大会です。 その名は、「ドココン(where.conf)」。みんなドココンと呼んでいます。*7
最初はICTRATとしてやる予定ではありませんでした。しかし、大人の事情*8により、ICTRATでやることとなったのです。
11月、12月と計2回開催し、10人ほどの方に参加して頂いて、一時期話題になりましたが、その後バタバタがあって一旦おやすみとなりました。 はっきり言って、雑談LT大会化していたので、もう一度同じようなことをやるとしたら、一から考えなおす必要がありますね。
ICTRAT、自然消滅が確定する
そんなICTRATですが、3月下旬のミーティングで自然消滅が確定しました。一番要因は、生産性の無さです。完全に雑談部と化していて、何をするという目標も、どこかに行ってしまいました。 それでは、活動をする意味がありません。第二に、みんな技術力がなかったこと*9。 それ以外に、こんな凄い人が居るとかで、これを全力でやるぞという刺激が無かったことが原因だったのではないでしょうか。 メンバーのモチベーションは、ほぼ0の状態で、よく雑談部として活動できていたなと感心しています。 メンバーもメンバーでしたが、自分だけでは、どんなに頑張っても救いようになかったと自分は割り切っています。*10
そんな中、ハッカソンで悲願の入賞を果たす
つい先日、ICTRATとして「サバフェス!2016」というハッカソンに参加しました。*11
そして、ついに学生賞を手に入れたのです。このハッカソンに関しては、過去の自分が詳しいことを書いてくれてますので割愛させて頂きます。
ICTRATがなくなってから
非常に多彩なメンバーが、ICTRATという一つのまとまりがなくなってしまい、散らばってしまったかと思います。しかし、Twitterをやっている主要なメンバーは今でも「ゆるーく」繋がっているに違いありません。また、いつでも結集できる状態にあると考えていますが...。
ICTRAT難民が現れる
せっかく、ICTRATに入っていたメンバーや、ICTRATに入ろうとした新入生*12が居ます。 ICTRATと活動内容が最近、やや近くなってきているかもしれないロボPは、おそらく良い代替にはなるでしょう。 最近は、ロボットに拘らず、Androidの開発をしたり、開発合宿やらハッカソン(?)をしたりとまるで学生部のような活動をしているようです。 ICTRAT関連から流入するとなると、ロボPと同じ部屋で活動していたあの部屋は少々狭苦しく感じるかもしれませんね。 ロボPに関しては、自分は本当に何も知りませんのでこれ以上、何もコメントすることはありません。*13
ドココン(where.conf)はどうなる?
個人的には、これが一番の課題です。果たして、ロボPで受け入れて貰えるのでしょうか...。
新プロジェクト設立を視野に模索中
自分は、ICTRATの良い代わりとなるプロジェクトが必要だと思っています。今や、高輪キャンパスには、がっつりプログラミング、開発をするプロジェクトがない状態です。 そして、第一に、ドココン(where.conf)の継続開催のためにも、新しいプロジェクトを立ち上げたいと思っています。
新プロジェクトでやりたいこと
もし、新しいプロジェクトを立ち上げられたら、ロボPでいうロボコンのようなコンテストに出て、入賞する事をメイン目標にしたいと思っています。 個人的な有力候補は、U-22プロコン*14です。
これをメインとして、その他に不定期に行われているハッカソンなどにチームとして積極的に参加できればと思います。 具体的には、社会人の方と一緒に活動出来る、「もくもく会」を毎週のように開き、ひたすら技術を磨いたり、開発をしたりする流れになるかと思います。 適度な雑談は良いのですが、技術"向上"というものに支障をきたすだけの雑談は、非常に困ります。 また、もちろんですが、ドココン(where.conf)を一般公開という形で復活させて、毎月のように開催できたらと思います。 社会人の方にも、ドココン(where.conf)に是非とも参加して頂けたら嬉しい限りです。 そして、もし技術力がある程度高まったら、プロジェクトとしてでも、毎日のように都内で開かれている勉強会に少しでもメンバーが発表出来たら非常に良いのではないのでしょうか。 あくまでも、自分の勝手な構想(計画)ですので、新プロジェクトに入ってくれる、協力してくれるメンバーの意見を聞いて、柔軟にやっていきたいです。
結局は、自分がどうするか
本当に、その団体に入って技術を伸ばしていけるのでしょうか。結局は、自分がどうするかだと思います。自分は、団体を薬だと思っています。*15 薬は、自分の体に合わないと副作用が現れたりします。*16 別に、薬を飲む必要はありません。*17ICTRATは、途中から徐々に良くない薬となっていたのかもしれません。*18 薬なんか飲まずに、1人でもくもくと技術を磨いたほうが良いというタイプの人もいるでしょう。*19 東海大学高輪キャンパスに通っている人は、せっかく都心までの定期券があるのですから、勉強会に積極的に参加して、技術を磨いたり、外部の団体などに加わるべきです。*20 毎日、グダグダして、人生一度だけの大学生活を潰して良いのでしょうか。*21 新入生の方、大学1年生からでもプログラミングに興味があれば、技術力を高める目的でインターンをするなど方法があると思います。*22 団体に入って活動するより、優秀な方が居る会社にインターンした方が、技術力が伸びるでしょう。*23 どうするかはあなた次第です。
最後に
ICTRATという名前は、もう頻繁に現れることは無くなってしまうと思います...。本当に悲しいことですが、仕方ないです。ICTRATが無くても、個々で開発することは、容易いことでしょう。 ICTRATに参加し、少しでも支えたメンバーの皆さん、本当にお疲れ様でした。 個人的に、ICTRATの何が駄目だったのかもっと分析をして今後色々な所に活かせる事が出来たらと思っています。 実は、正直に言って、そこまで労力をかけて新しいプロジェクトを立ち上げる必要はあるのか、今でも悩んでいます。*24 もし、新プロジェクトの立ち上げに成功したら、是非ともそのプロジェクトの応援をお願いします。
以上、「東海大学ユニークプロジェクトICTRATが自然消滅するまでの軌跡」でした。
*1:2016年3月末
*2:自分が入った2016年春時点
*3:普通に、みんなでなんとなく集まっていた覚えがあります。
*4:最近になって、再び一生懸命学んでいます。
*5:技術系あるあるで、かなり雑談部になりがちで困りますね...。
*6:自称。初なのか真偽は不明ですが、多分初でしょう。
*7:https://twitter.com/hotu_ta/status/677701146446839808
*8:弊学は、ただの企画だと、部屋を無償で貸していただけないなどと非常につらい思いをしました。
*9:やはり底辺校だからでしょうか。
*10:もしも、自分があと1年早くこの弊学に来ていれば、ICTRATは自然消滅することはなかったかもしれません。この事については、お察し下さい。
*11:https://twitter.com/prprhyt/status/715492243663007744
*12:ictratにわざわざ問い合わせて頂いた新入生の方、本当に申し訳無さでいっぱいになりました。
*13:ロボPの活動を、暖かく見守りたいと思います。
*14:彼@prprhytが、かなり前から参加しようよなどと言っていました。ナイス。
*15:例えが酷いと思います。
*16:いよは、自分にあっていない団体に入ると、つらいボランティア活動を強いられたり、やりたいことをやれなかったりと体に良くないことになるかもしれません。
*17:バイトよりも、いつでも団体をやめることは容易いことですし、入らなくてもいいと思います。 出来れば自分が立ち上げるであろう新プロジェクトに加わって貰いたいところですが、無理に参加してもらっても困ります。
*18:あー。例えが本当に酷い。
*19:弊キャンパスから某大手に就職した、先輩のアドバイスを載せておきます。 @hotu_ta うちの大学に技術力ある人なんていないんだし割り切るというか切り捨てて他で活動したほうが得だよ
*20:自分はそうやって、技術を磨いてきました。
*21:自分は、最近、先日のハッカソンで燃え尽きたみたいでグダっているので説得力が全く無いかと思います...。
*22:自分は、技術を磨いて、出来るだけ早くとある企業にインターンをしたいと思っています。
*23:先輩は、学校は何とかギリギリ単位を取り、バイトとして受託をたくさんして、かなりの開発技術を磨いたと言っています。
*24:申請ギリギリまでこの件に関して、模索したいと思います。