YAPC::Tokyo 2019で"Perl on Rails"という面白いセッションについてと所感
卒論が一段落をしたので、ひさしぶりにYAPC::Tokyo 2019というカンファレンス参加してきた。
去年は学生支援制度を使って沖縄で参加して面白かったYAPCが東京で開催される、学生は申し訳ないほど優遇されて無料、東京で行われる、卒論終了後に開催ということ、さらにゲストが豪華ということで楽しみにしていて、真面目にセッションに参加したわけではない(出遅れた上にゲスト以外のセッションを生で観ていない)が十分楽しめたと思う。
個人的に1番面白かったセッションを軽くまとめた上で、ひさしぶりにリアルでカンファレンス参加をして思ったことを雑に所感として書く。
なお、筆者はPerlをとある正規表現処理のためにRubyでどうにかしたいとググっていたところ、偶然 Stack Overflow で見つけたPerlワンライナーをコピペしたことしかなく、Ruby、Railsちょっとできるレベルである。
Perl on Rails
事前にゲストスピーカーのタイトルが公開されておらず、Rubyistのはずの@onkさんが発表するというツイートを事前に見掛けていて、これはRuby絡みの話をするのではと密かに期待していた。
タイトルがあまりにも過激でRails上にてPerlを動かす話なのかと発表前にちらっとタイトルが見えたときは思っていたが、Perlが全体の3割を締めている会社のPerlプロダクトにRailsの便利機能をプロダクトへの本番環境へ影響なしに導入していくという話。
この記事がきっかけで発表することになったとのこと。
最近うまくいったことは何ですか?
Perl プロダクトのリポジトリに Rake や ActiveRecord を混入するのに成功したこと https://sfujiwara.hatenablog.com/entry/2018/10/25/084543
RubyやRailsで使えて便利すぎていいところであるRake、ActiveRecord、API REPLといった機能をRubyのライブラリを用いるなどして実現させるといった作戦で、Rubyの良さを布教する大作戦をしたとのこと。
API REPLは初見だったが、非常に便利そうなので個人的に試してみたい。ちなみに、REPLとはRead-eval-print loopの略とのこと。
REPLとは
Read-eval-print loopの略で、評価して表示して繰り返す。対話型評価環境を指します。 Ruby標準では、irbが使えますが、さらにそれを強力にしたのがpryというgemです。 https://qiita.com/miyaz/items/215450cb4d6c698fe49b
Rubyの良さを知っている人には非常に面白かった話で、聞けなかった人のために資料がアップされることを願っている。
所感
YAPCが東京に帰還するのを待望にしていたPerl Mongerの方が非常に多く参加していたように感じた。
Perlに関わる高度な話からPerlに一切関係ない組織論まで多種多様なトークが多かったからこそ、Perl MongerではないPerlをコーディングしたことがない自分も含めた学生でも十分に楽しめたのではないだろうか。
Perlは某言語コミュニティのような内輪感はそこまで感じられず、やる気のある人は受け入れていくし、言うべきことは言う、助け合うという文化があるように勝手に感じた。
PerlにはPerlの良いところがあると考えているので、良いところをPerlの姉妹兄弟と呼べるRubyにも取り込めたらいいなと思う。
埋め込みツイートを使うとページが重くなるので埋め込みたくなかったが、1ツイートだけ強く思ったことを埋め込む。
日本人はカンファレンスを真面目に聞きすぎ問題、これ本当に深刻すぎると思っていてカンファレンスの内容は後でいくらでも確認する手段があるので、セッションを聞くだけではなくてオフラインでしか楽しめないことを思う存分楽しんで欲しい #yapcjapan
— hotuta (@hotu_ta) 2019年1月26日
最後に会場的な問題だが、セッション会場に電源がないために自分含めて大変な思いをした人が多かったみたいだ。電源がセッション会場にない会場に電源を用意するのはスタッフの負荷が重くて非常に大変なことだ。会場的な問題で会場選びが完了してしまった後は仕方がないことで、一言セッション会場には電源がありませんと案内をすればいいことだろう。次のYAPCやこれから会場が確定していないカンファレンスはWi-Fi以外に電源を要確認、検討していただきたい。
最後に、YAPCを東京で開催するにあたって関われて大変であっただろうスタッフの方々、時間を掛けて準備をして面白いトークを発表していただいた発表者の方々、カンファレンス開催にあたって必要なお金をサポートした企業や個人の方々、YAPCに参加してTwitterでもブログでもこうやって自分みたいにアウトプットをしている方々に自分も含めて感謝したい。